JavaScriptでファイル操作!? File APIを使いこなそう − @IT

近年のWebアプリケーションでは、画像ファイルやテキスト・ファイル、Officeファイルのアップロードやダウンロードのやり取りが行われることが多くなってきている(例えば、Twitter上での画像ファイル共有やGoogleドキュメントでのOfficeファイルのアップロードなどがそれだ)。

 HTML5では、ファイル操作に関するAPIとして「File API」が定義されたことで、ローカルのファイルをブラウザ上で直接、取り扱うことが可能となった。これによって、Webとローカルの違いをアプリケーションで意識しなければならない局面も少なくなる。

 現在、File APIは以下の3種類の仕様が策定されている。
名前 概要
File API ファイルの読み取りを行うAPI
File API:Writer ファイルへの書き込みを行うAPI
File API:Directories and System ディレクトリ階層内にフォルダやファイルの作成・保存を行うAPI
File APIの種類と仕様

 File APIはファイルのプロパティ値や読み込み、書き込み、新規作成などを実施するために全部で約30個のメソッドやプロパティなどを保有している。全てを紹介することが難しいため、今回はFile APIの基本となる読み取りを行うAPIにフォーカスを当てて解説を進める(本稿の後半では書き込みについても部分的に解説する)。